奴奈川の底なる玉

大巫女様の見えない「威」により玉匠として拵えさせていただいた
奴奈川黒色石英(水晶)岩塊より砥ぎ出したる獣形祭祀勾玉。
三輪に坐します「狭井坐大神荒魂神社」の大神荒御魂。
大巫女から三輪の神奈備へ捧げし大神の玉。

奴奈川の清流より下賜されし黒石英を古式に則り攻玉し、
今にも動き出しそうな「威」を与える事が出来ました。

砥石、竹、木、土、砂に徹底的に拘り、絹の如く肌を、
砥石当たり、水当たりを制御して流麗な曲線を砥ぎ出しました。

持つ「威」はその名の通り「荒魂」。
その姿、その肌、その色、そして「威」から発する力は畏怖を覚えます。
我が国の古代、祖先たちの祈りと願いの形でございます。


命名
三輪乃荒魂
(みわのあらみたま)
[最大全長56.5ミリ  最大幅16.6ミリ]








































神祖乃御魂

玉作 工人  拝