沼名河之 底奈流玉
台与乃御頸珠


大和笠縫邑に坐す神々の御神縁にて古式御頸珠を攻める機会を賜りました。
親玉を中心に勾玉、切子玉、丸玉にて御頸珠を組み上げてまいります。

この攻玉の物語は遠い昔、大日霊女貴尊の宗女である台与(トヨ)女王に繋がります。

奴奈川黒硬玉より砥ぎ出したる漆黒の親子勾玉。
その双方に丁子を備え、陰陽をその身にまとい、天空を司る恐るべき「威」を持っています。

翡翠輝石の流れの中に黒い石墨を持ち、光源によって漆黒の肌に流紋が見事に現れます。
その姿は夜空の銀河の様、みやびやかで美しく、とても凜としていて、
夜空を見上げたときに感じる、宇宙の広がりを感じます。



台与乃御頸珠親玉

命名

「神豊受大神」
(かむとようけおおかみ)
[最大全長43.0ミリ、最大幅12.5ミリ]






























神豊受大神護龍





玉作 工人  拝