工房作品、四  大珠


日本全国から出土する「大珠」
縄文時代のブランド品で村の長に限って佩用されていたようで、
出土数も勾玉に比べ少なく、大きな縄文遺跡の土坑墓などから出土しています。
それらのほとんど全てが、奴奈川地域からもたらされたものです。

このページではその大珠に絞って作品を展示していきます。

海岸転石を材料とした古代と同じ工法のみによる再現大珠を作って行きますので
ご意見、ご感想など頂ければ幸甚です。




一、新潟県青海町ラベンダービーチ産原石大珠(全長6.5p)
本品は海岸転石を敲石による敲打、砥石による研磨を行い作成いたしました。
穿孔も管錐を用い時間をかけて攻玉されています。

この大珠は私の次男(小学3年生)の手によるものです。






ニ、新潟県糸魚川市姫川産原石大珠(全長9.83p)
本品は姫川産の硬玉を使って砥ぎ出した大珠で、薄水色を基調とした中に
黒色、明緑色を含む非常に美しい大珠に仕上がりました。
攻玉時間は最高の延べ250時間です。
この玉にはアイヌ語の名前があり、命名「龍神」(キナコロカムイ)と言います。
千葉県、S様所有





三、新潟県糸魚川市小滝川産緑色蛇紋岩大珠(全長5.93p)

この大珠は小滝川の蛇紋岩を、長者ヶ原の緑色蛇紋岩大珠に研ぎ出しました。
技術的にも従来の手法を踏襲し、縄文時代の色合い、仕上げが再現出来ました。
この玉にはアイヌ語の名前があり、命名「川」(ナイ)と言います。
千葉県、S様所有







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