玉作族

このページでは古代の製玉技法にこだわり、「手作り」
で玉を作られている方の作品を展示させていただく展示場です。
ごゆっくりご覧ください。


一、東京都、福島さん製玉
山梨県産水晶勾玉


福島さんから頂いたコメントによると、
やはり穴あけが一番苦労されたそうで、
管錐を使用され、4日間、延べ7時間かかったとのことです。



福島さん第ニ弾!
朝日町産原石勾玉





ニ、長野県、シンクさん攻玉
奴奈川産硬玉大珠

古代と同じ砥石整形、管錐による穿孔、
まさに現代に蘇った縄文人シンクさんの作品群です。
どれも管錐を使い穿孔を行い見事に穿たれたその孔に魅入ってしまいます。
残された「へそ」が古代技法で穿孔された何よりの証です。
この
「凛とした美しさ」をご覧ください。

貫通(魂入れ)完了

シンクさん第ニ弾!奴奈川産硬玉玉斧



シンクさん第三弾!「暗黒の石斧」
ガラス質黒色安産岩、非常にデリケートな難しい石です。


シンクさん第四弾!珪化木大珠、勾玉
一見木に見えますが、太古の木が化石化したもので
紫檀・黒檀のような輝きと色合いを出しています。色合い、形とも
すばらしい出来栄えです。太古の輝きをごらんください。


 





三、愛知県、Fmakiさん攻玉の硬玉大珠
古代と同じ舞錐を使った竹棒錐による穿孔、シンクさんから頂いた原石
長野県産鉄平石製の弾み車を使って穿たれた見事な穿孔をご覧ください。
Fmakiさんは管錐で無く竹製の棒錐を使用され、舞錐にて穿孔されました。

棒錐により見事に口径2ミリで穿孔された大珠




Fmakiさん第2弾!硬玉大珠
古代技法で玉を再現されているFmakiさんの硬玉大珠です。
その肌の持つ光が手作業で魂を入れられた何よりの証です。
美しいその肌をごらんください。




Fmakiさん第3弾!硬玉勾玉
Fmakiさんの第3弾!青海海岸産硬玉の勾玉です。
魂入れ(穿孔)は使い古された竹刀を道場で分けてもらって
使われたそうですが、実に見事な穿孔です。
独特なその形からも暖かい縄文の「威」を感じます。
大きさは縦25×横17×幅12.2mmとのことです。
  




四、石川県、vhoさん攻玉の青石勾玉
vhoさん攻玉の青石勾玉です。古代と同じ管錐を用いて魂を入れてあります。
仕上がりもしっとりとした美しい艶をたたえた素晴らしい勾玉です。
弥生時代、トヨが送った青句大珠はこのような玉だったのかもしれません。




石川県、vhoさん第2弾勾玉、
第3弾「朧」硬玉勾玉

vhoさん攻玉の第2弾勾玉と第3弾硬玉勾玉です。
硬玉の穿孔は管錐を使い、
見事に穿たれています。(切り残ったすばらしい「へそ」を見てください)
vhoさんはこの穿孔に新たなアイデアを使われ、魂入れをされました。
その新技術は後日、別コンテンツにて紹介させていただきます。
両方の玉とも絹目の美しい肌を持つ優玉です。

硬玉勾玉にはvhoさん命名の名があり
「朧」(おぼろ)と言います。
作品から魂の声が伝わって来ますよ。vhoさん、お見事!





石川県、vhoさん第4弾勾玉
vhoさん攻玉の第4弾硬玉勾玉です。端正なその形に気合を感じます。



石川県、vhoさん
第5弾「蛇喜」勾玉

vhoさん攻玉の第5弾緑色勾玉です。見事な造型、仕上げに技を感じます。


石川県、vhoさん
第6弾奴奈川硬玉勾玉

vhoさん攻玉の第6弾硬玉勾玉です。
深い抉り、豊かな膨らみ、実に美しい仕上がりです。
まさに北陸の玉匠の面目躍如です。
奴奈川の魂を感じる逸品です。

  














五、新潟県、ももりんさん攻玉
ロディン岩勾玉

ももりんさん攻玉のロディン岩です。古代と同じ管錐を用いて魂を入れてあります。
ロディン岩の勾玉は古代遺跡からも多く出土しています。
ももりんさんの手仕事による作品からも「魂」の叫びが聞こえて来ます。
美しく磨きあがったその作品をごらんください。






六、千葉県、風雅さん攻玉
「雲心」奴奈川硬玉勾玉

風雅さん攻玉の奴奈川硬玉による勾玉です。
玉作 工人と同じ道具、手順を使って作られた、完全手作りの奴奈川の玉です。
その優美な姿からは、魂の叫びを強く感じます。
この玉は「工房作品」の「龍神」「小月」と同じ原石から出来た兄弟珠です。
この玉には風雅さん命名の名があり
「雲心」といいます。



千葉県、風雅さん第2弾、
「水天」奴奈川軟玉勾玉

風雅さん攻玉の第2弾、奴奈川産軟玉勾玉です。
透ける流水紋、青緑色のその艶姿は非常に美しく、かつ珍しいものです。
掌に落とすと、その中から強い「威」を感じます。
風雅さんが匠として入れ込んだ「魂」を感じられるのです。
この玉には風雅さん命名の名があり「水天」といいます。
奴奈川の水流、しずく、海と空の境などを連想して名前をつけられたそうです。



千葉県、風雅さん第3弾、
「夜之雪」奴奈川硬玉勾玉

風雅さん攻玉の第3弾、奴奈川産硬玉勾玉です。
比重が若干低いのですが、硬玉で問題ないと思います。
複雑に入り混じった色、その流れるような曲線、今までに無い流麗な姿を
石との対話の中から生み出されました。
実際の微妙な色合いを写真でうまく表現出来ないことが残念ですが、
本物は実に美しいのです。どこかの遺跡から出土しても何の不思議もありません。
この玉には風雅さん命名の名があり
「夜之雪」といいます。
山や川に雪が舞い落ちる夜のイメージを重ね、名前をつけられたそうです。
風雅さん、お見事!







七、沖縄県、坂野さん作成
メノウ勾玉、ヒスイ勾玉

坂野さんの翡翠は糸魚川産、メノウは北海道茶屋川産だそうです。
沖縄は石灰岩の隆起した島なので、火山性の鉱物は産出しないため、
購入されたものを使われたのだそうです。
加工技法は変速式ドライバードリルとダイアモンド工具を使わているそうです。
美しいその形をご覧ください。

  



八、滋賀県、ストーン☆変人さん
奴奈川産原石勾玉

ストーン☆変人さん作成の奴奈川産原石による勾玉です。
加工は電動サンダー整形、電動ルーターのドブ漬け穿孔法で作られているそうです。
子供さんのお守りに作られたというその玉からは、その思いが伝わってきます。
魂の入った美しい形をごらんください。
ストーン☆変人さんは今後管錐で魂入れに挑戦されるそうです。
支援いたしますのでがんばってください。
左から、青海産緑色岩、青海産アルビタイト、押上産ヒスイ、押上産ネフライト

  

滋賀県、ストーン☆変人さん第2弾!
奴奈川軟玉大珠

ストーン☆変人さん作成の奴奈川産軟玉大珠です。
端正なその形。艶肌はたいへん美しいものです。
流れる流水紋、繊細な色合いに奴奈川の自然を感じます。
ストーン☆変人さん、お見事!
全長:55ミリ、 幅20ミリ




滋賀県、ストーン☆変人さん第3弾!
奴奈川軟玉獣型勾玉
奴奈川軟玉勾玉

ストーン☆変人さんの奴奈川軟玉の勾玉と獣型勾玉です。
たいへん端正なその形にストーン☆変人さんの「威」を強く感じます。
まさに奴奈川軟玉の魅力を発揮しています。
ストーン☆変人さん、お見事!
全長:30ミリ、 幅12ミリ








九、滋賀県、宮部さん
奴奈川硬玉勾玉、ペンダント

宮部さん作成の奴奈川産(青海)の硬玉勾玉です。
宮部さんもこの奴奈川の玉を胸に外国を飛び回っていらっしゃるそうです。
玉作 工人は疲れた海外生活で、ふと胸の奴奈川の玉に手をやるとき、
何ともいえない安心感に包まれます。
そんな力を強く秘めた宮部さんの作品群をご覧ください。
  

実に美しい硬玉のペンダントTOP
その細工も見事です。






十、『板橋原人』さん
硬玉鰹節大珠  全長9cm 厚さ2.5cm
硬玉斧型大珠  全長6cm 厚さ2cm

板橋原人さんの作られた大珠二珠です。
砥石を使われてひたすら磨かれたその姿には、魂の輝きを感じます。
板橋原人さんからは下記のコメントをいただいております。

「出来上がりの商品を買う時には知らずに終わる、石の性質・一つの石にも
軟らかい所も有れば、磨き方で肌の質感が違ってくる事などを様々に教えて頂きました。
磨くことに飽きた時には、全国の古墳の事や古代の人の生活等も勉強させて頂きました。
博物館で見て感心しているだけではいけませんね!
1か月余りでしたが、1日の内の何時間かをタイムスリップして
古代の人と生活を並べた感じでした。」

板橋原人さんお見事です。

  糸魚川産硬玉            ミャンマー産硬玉 
  





十一、翡翠(カワセミ:kingfisher)さん
奴奈川硬玉勾玉
 全長31.59mm
翡翠さんの作られた奴奈川硬玉の勾玉です。
玉作 工人は本物を拝見いたしましたが、今の奴奈川ではほとんど見かけない
たいへん美しい硬玉です。
光の透過度も申し分なく貴産な石であること玉作 工人が保障いたします。
翡翠さんからは下記のコメントをいただいております。

「制作開始をする前に、その石を持ち対話でもするように時をかけます
その石のもつものを形にしています。
今回制作には、開始するにあたりかなり困難になることが想定されておりました。
何度も何度も同じところを削り、殆ど削れていない状況が続きました。
手作業というものは非常に時間がかかります。
しかしそこには手作業でしか創りだせないものが存在します。
見た人に少し感じてもらえれば幸いです。」

翡翠さん、「魂」入っていますね!

正面光下            透過光下
  





十二、東京都、風さん
硬玉玉斧
東京都在住の風さんの作られた硬玉玉斧です。
古式に則り竹管による管錐穿孔を見事に成功されました。
この「へそ」こそ縄文遺跡から出土する「へそ」に他なりません。
ご家族で力をあわせて魂を入れ込んだ作品をごらんください。

風さん、実に素晴しい穿孔です。「魂」を感じます!




東京都、風さん第2弾!
硬玉大珠

東京都在住の風さんの第2弾!硬玉大珠です。
穿孔は弓錐法で管錐を用いこのような深い穿孔を成功されました。
技術的には舞錐法より高度なものが要求されますが、見事に成功されました。
成形、研磨と4段階の砥石で磨かれたそうで、たいへん研究熱心な
風さんならでは生み出せる作品です。
この大珠には銘があり、風さん命名
「朝日」といいます。

風さん、実に素晴しい大珠です。技術の高さを感じます。




東京都、風さん第3弾!
硬玉勾玉

東京都在住の風さんの第3弾!硬玉勾玉です。
風さんは勾玉ははじめてとのことですが、実に美しい姿です。
抉りも肌も時間をかけて手だけで仕事をされたことがわかります。
穿孔も古式に則り行われ、その「へそ」も見事です。
この肌は、古代の遺跡から出土した本物の輝きですね。
研究熱心な風さんの作品であること、その姿からわかります。
風さん、本当に見事です。






十三、富山県、ほたるいかさん
奴奈川硬玉勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの作られた硬玉勾玉です。
青海海岸採集の硬玉でその緑は貴重な色合いです。
管錐穿孔の「へそ」も申し分なく、高い技術を感じます。
大きさは3センチ弱とのことですが、秘めたる「威」は大きいこと玉作 工人にはわかります。
この玉はほたるいかさんの胸に収まり、常に意識する存在となっているそうです。
まだ何かぎこちない感覚は否めないそうですが、
生まれたばかりのこの玉とともに一生涯付き合ってゆきたいと思っていらっしゃるそうです。
この玉にはほたるいかさん命名の名があり浜撫子といいます。

ほたるいかさん、作品に気合を感じます!
次回作にも期待いたします!





富山県、ほたるいかさん第2弾!
奴奈川硬玉勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの作られた硬玉勾玉です。
原石は朝日海岸にて採取された灰色硬玉で、ふっくらとした丸みを表現することを
目標にひたすら砥ぎ込まれたそうです。
大きさは約4センチだそうで、「威」が強く感じられます。
込められた思いが強い大勾玉であること、玉作 工人には判ります。
この原石を拾われたのは3月早朝で、辺りはうっすらと霧のかかった
状態だったそうです。この情景と玉のイメージを重ね合わせて
ほたるいかさんが命名された名があり春霞といいます。

ほたるいかさん、素晴しい作品ですね。
光も申し分ありません。
込められた「威」の強さを感じます。
次回作にも期待いたします。




富山県、ほたるいかさん第3弾!
奴奈川軟玉勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの第3弾!朝日海岸産軟玉勾玉です。
穿孔には延べ12時間以上もかかり、へそも細く途中で二回も折れてしまったそうです。
お母様が今年より四国八十八箇所巡りをされているそうで、使用する金剛杖に道中の
お守りとして取り付けてもらうことのことです。
ほたるいかさんが命名された名があり「真魚(まお)」といいます。

ほたるいかさん、仕上がり、艶肌、造形、そして
丁字の切り込み共完璧です。
軟玉をこの水準で砥ぎ込まれた技術はさすがです。
がんばってください。




富山県、ほたるいかさん第4弾!
奴奈川石英勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの第4弾!朝日海岸産石英勾玉です。
拾った直後はあまりわからなかったそうですが、数箇所にクラックがあり、
途中で欠けをおこさないように穿孔、成形ともにかなり気を使われたそうです。
この玉の名には、春の訪れを思わせる時期に降る湿った雪をイメージされ、
ほたるいかさんが命名された名があり
「春雪(しゅんせつ)」といいます。

硬度の高い石英をここまで磨き込まれた技はさすがです。




富山県、ほたるいかさん第5弾!
奴奈川石英勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの第5弾!朝日海岸産原石勾玉です
薄緑と黒のコントラストに惹かれて作られた玉だそうで、
砥石への当たりは硬玉よりも若干やわらかく
比較的加工しやすい石質だったそうです。
ほたるいかさんが命名された名があり「緑虎(りょくこ)」といいます。

とても魅力的な色合いですね。
まさに玉と砥がれる為に、ほたるいかさんに拾われたのだと
玉作 工人は思います。





富山県、ほたるいかさん第6弾!
奴奈川硬玉勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの第6弾!青海海岸産原石勾玉です
ほたるいかさんはこの玉の成形にたいへん苦労されたそうです。
実は以前、玉作 工人もこの「さる玉」に挑戦しようと思っていたのですが
技術的にかなり難しいところがあるので未だ攻玉をしていません。
富山の玉匠、ほたるいかさんに先をこされました。(参った!)
しかし見事な成形と造形です。非常に高い「威」を感じます。
ほたるいかさんが命名された名があり
「優巴(ゆうは)」といいます。
一言、言わせてください。ほたるいかさんお見事です!




富山県、ほたるいかさん第7弾!
奴奈川緑色石英勾玉

富山県在住の玉匠、ほたるいかんの第7弾!
市振海岸にて採取した、緑色石英から作られたそうです。
緑色が濃く、鮮やかなこの原石にそのまま注ぎ込む気持ちで、
一心に研ぎ込まれたそうです。
この原石は石目の多い状態だったそうで、穿孔、
成形には時間をかけて慎重に取り組まれれ、結果
色合い、石目の流れと、玉の形状、があいまって高い「威」を放っています。

ほたるいかさんが命名された名があり 
「気吹(いぶき)」といいます。
新緑の季節から、初夏に向かうこの時期、山や森の木々が、更に緑の濃さを増し
活性してゆく様子を、この玉のイメージに重ね合わせて、命名されたそうです。
とても高い「威」を感じます。
奴奈川の自然をその姿が表していますね。








十四、山梨県、セノウミさん
奴奈川硬玉勾玉

山梨県在住の玉匠、セノウミさんの作られた硬玉勾玉です。
セノウミさんは攻玉の際、打撃破砕手法を採らず、硬玉を弓鋸で曳いて
二平面を作る技法を採られています。
穿孔は管錐穿孔、成形は砥石で行われています。

セノウミさん、たいへん味のある造形で美しいです。
手により生まれた温もりが感じられます。

次回作にも期待いたします。

  


山梨県、セノウミさん第2弾!
奴奈川硬玉勾玉
山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第2弾です。
古式に則り、管錐で穿孔されその姿はたいへん端正です。
海岸石をそのまま削り出されたそうです。
切り残った「へそ」も実に見事です。
今後は棒錐穿孔にも挑戦してみてください、応援いたします。
セノウミさん、とても暖かい作品ですね。
その姿から大きな力を感じます。
次回作も期待しています。


  


山梨県、セノウミさん第3弾!
奴奈川硬玉獣型勾玉
山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第3弾です。
全体が薄い翠の原石だそうで、第一弾と同じ姫川産の石とのこと。
原石から切り出し、ヒスイのハンマーで角を減らし成形されたそうです。
磨きこみも十分で高い「威」を感じます。
一作毎に高まってゆく力を感じます。
セノウミさん、お見事!


  


山梨県、セノウミさん第4弾!
奴奈川硬玉勾玉

山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第4弾です。
糸魚川産原石で最初から勾玉形の曲線があったそうです。
多少の石目もあったとのことですが、そのままの形で砥ぎだされたそうです。
針金切断の後、砥石で砥ぎだしました。穿孔は舞錐による
管錐(6mm)片側穿孔です。穴修正無しとのことです。 
(全長48mm・幅26mm・厚さ18mm)
05年初品、素晴らしい「威」ですね。
自然の力を感じます。
本年度も期待しております。


  




山梨県、セノウミさん第5弾!
奴奈川硬玉獣型勾玉

山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第5弾です。
糸魚川産原石で、白に翠が素晴らしい石です。
割り石だった原石を、砥石で6×4×2.5センチに砥ぎ出し
さらにそこから、ステンレス針金で切り出されたそうです。
成形は砥石で成形、抉りは砥石で成形後、竹を使って成形しました。
穿孔は、竹製の棒錐を、舞錐で回転させる方法の、両側棒錐穿孔です。
(全長41ミリ、幅23ミリ、厚さ14ミリ)
本年度作品も素晴らしい攻玉技術を感じ、
内に秘めたる高い「威」を感じます。
セノウミさん実に見事です。


  




山梨県、セノウミさん第6弾!
奴奈川硬玉「長者が原大珠」

山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第6弾です。
驚くべきことに『笹の茎』で穿孔成功されました。
全長57ミリ、幅33ミリ、厚さ10ミリ
笹の茎+舞錐、穿孔6時間で貫通されたそうです。
「笹の茎は、縄文人の考え出した素晴らしい
穿孔道具でした。現在の道具と同等の時間で
開ける事が出来驚きました・・縄文人恐るべし!」
とセノウミさんのコメントです。
高い攻玉技術を感じさせる仕上がりです。
その穿孔を成功させたセノウミさんこそ恐るべきです。
素晴らしい!


  




山梨県、セノウミさん第7弾!
奴奈川硬玉『縄文最古の大珠』


山梨県在住の玉匠、セノウミさんの第7弾です。
原石から弓鋸+0.9oステンレス針金による人力切断、
穿孔は舞錐+8oの竹棒錐による片側穿孔で加工されたそうです。
(全長58o、幅33o、厚さ19o、穿孔深さ18o、
口径最大9o、口径最深2.5o)
角閃石の煌きもなかなか良い物です、ヒスイの白、翠、
角閃石の濃緑、とも非常に冴え渡る迫力があります。
ヒスイの『花』や角閃石の『鳳凰』も浮かび上がり特別な
大珠となりました。
とセノウミさんのコメントです。
この片側棒錐穿孔は経験者でないと理解出来ませんが、
管錐に比べ技術的に非常に高度なセンスが要求されます。
使う道具の塩梅が高いレベルで維持されないと
ここまで見事な穿孔にはなかなかなりません。
玉作 工人も躊躇するほどのこの技法、
セノウミさんはすでに完成の域に入っています、
この完成度、恐るべしです。


  




十五、ブラックモーリーさん攻玉3珠
ブラックモーリーさんの作品たちです。
左から黒曜石、メノウ、軟玉とそれぞれ味のある造形で
玉匠の意気込み、魂を感じます。
表面の艶がやわらかく優しい光を生み、実に美しいです。
ブラックモーリーさん、次回作にも期待いたします。






十六、埼玉県、ヒスイloveさん第1弾!
硬玉勾玉

埼玉県在住の玉匠、ヒスイloveさんの第1弾!硬玉勾玉です。
鈴木さんは道具からご自分で作り完成させた「威」の強い勾玉です。
初めての舞錐での穿孔、研磨剤(市販の金剛砂)の粒子の選択、
銅製管錐の磨耗と変形で四苦八苦した末の魂入れを行われ
見事に完成されました。魂が入ったときには心地良い爽快感があったそうです。
そしてその「威」のままその後の研磨を楽しむことが出来たそうです。
この玉には鈴木さん命名の名があり 「楓」といいます。
大きさは45h×37w×18とのことです。
道具の作成から磨きこみまで、高い魂の「威」を感じます。
ぜひこの「威」を維持されたまま次回作を攻めてください。


  







玉、磨製石斧等お作りになっていらっしゃる方の、広い参加をお待ちして
おりますので、MAILを頂ければ幸甚です。


玉匠工房