奴奈川の底なる玉
奴奈川硬玉より砥ぎ出したる子持ち祭祀勾玉。
大巫女から三輪の神奈備へ捧げし大神の玉。
玉作技能の粋を用いて砥ぎ上げし子持大勾玉。
これまで培った攻玉技法、技能を動員して砥ぎ出しました。
その形状故、玉作は非常に難儀しましたが、
肌研磨は川砂と竹のみを用い上古の光が生まれました。
持つ「威」はその名の通り、「幸魂」であり非常に嫋やかな優しさを持ち、
内に秘める力は大神の如く、握りしめていると、何とも言えない暖かさが伝り、
心が暖まって来る誠に不思議な「威」をもっております。
命名
三輪乃幸魂
(みわのさきみたま)
[最大全長48.3ミリ、最大幅11.0ミリ]
神祖乃御魂
玉作 工人 拝