奴奈川の底なる玉
奴奈川青石より砥ぎ出したる蒼海の玉。
片側に穏やかな凪の海、片側に恐ろしき荒れた海を持つ
恐るべき「威」を持つ大勾玉です。
光源により姿を変えるその身から発する「威」には畏怖を覚えます。
攻玉も非常に難しく難儀しましたが、流れる蒼海の流水紋、荒ぶる海で
砕ける白波のような破波紋、原石の中に本来あった魂を出せたと思います。
この石は15年前に見つけたのですが、この縁(えにし)をずっと待って
いてくれたのだと攻玉中ずっと感じました。
内に秘めたる「威」は蒼海の大海原たる力を持っています。
命名
神祖御歳比売
(かむろぎみとしひめ)
[全長45.50ミリ、最大幅16.5ミリ、比重2.86]
以下一枚 光源:日光
以下一枚、光源:蛍光灯
神祖乃御魂
玉作 工人 拝