沼名河之 底奈流玉


奴奈川高品質碧玉四珠組勾玉
「蒼甕乃碧威」

(あおかみのへきい)



奴奈川高品質碧玉による二種四個による組勾玉。

三世紀から四世紀前半にかけて作られた形式で、始まりは弥生時代に遡ります。

碧玉による玉作は翡翠と同時期に縄文期に北陸で始まり、
中央との関りが増える二世紀中盤頃から北陸地方を西へ玉作が移って行きます。

古の優品は基本技法は縄文から続く奴奈川技法で作られ、
時代が下がるにつれて金属器の使用が始まり、中央集権が始まり官営玉作部が
各地に作られると、その品質は著しく変わり逆C字型からコ字型に変わって行きます。

この組勾玉は「御統」の脇玉として全体の「威」固めを担います。
先ずは脇組玉から攻めるのがいにしえからの倣い。

時間はかかりますが、あくまで古式に手間を惜しまず進めます。

青緑に白の流紋を持ち、密度の高さ故金属音を放つ碧玉は
手を掛けるほど強さが増してまいります。。















青緑に光る奴奈川高品質碧玉(原石打割段階)
水晶故、破断面は刃物の様に切れ刃が立ちます。










































頑固一徹、玉作工人が手塩にかけ玉作技能の粋を集めた
作品の「威」を感じていただければ幸甚に存じます。



玉作 工人  拝