沼名河之 底奈流玉


弐代目  玉作 工人
2021年 工房作品


 


皇紀2681年、弐代目 玉作 工人の「手業」が冴えわたっています。

既成概念を打ち破り古来技法を踏襲しつつ生み出される新たな工法による「手業」。

原石を見極め、石の声を聞き、道具を吟味し、砥ぎ込む技は
まさに古の工人そのものでございます。

大神神社、奴奈川神社の御札に護られながら
匠の手仕事のみで魂を入れ込まれ、見事上代の息吹を吹き返した
二代目の作品をどうぞご覧ください。


二〇二一年作品


一、奴奈川丸玉30珠

[直径13ミリ~16ミリ]


奴奈川を産地とする玉材を吟味し、丸玉と砥ぎ出しました。

工法は玉作工人の軸基準丸玉整形技法ではなく、弐代目考案の外形基準丸玉整形技法。

この新しい手業は、基準から砥ぎ出すより精度が必要で、非常に難しいのですが
成功する確率は非常に高く、歩留まりの高さは軸基準整形の比ではありません。

古代の丸玉も現物を見ると、両方の工法が存在することが最近わかりました。
かなり手慣れないと再現は難しく、これを再現確立出来た事には本当に脱帽です。
(玉作 工人 感想)



奴奈川緑色流紋硬玉丸玉
 緑、白、黒が流紋を見せる硬玉。
めったに見つからない極めて珍しい玉材の丸玉です。



 緑を基準として、流紋、圧縮、漆黒の丸玉三珠





奴奈川紫色硬玉丸玉

非常に緻密な結晶の薄紫色の丸玉で、桜色のしっとりとした肌を持ちます。







奴奈川青色硬玉丸玉

水色に光を通す珍しい青色硬玉から丸玉を砥ぎ出しました。
その肌からは見事に極めて強い水の「威」を感じます。







 奴奈川白色、薄緑色硬玉丸玉

透明度の高い硬玉から丸玉を砥ぎ出しました。
光の種類によって大きく姿を変える硬玉です。





奴奈川緑色圧縮硬玉丸玉

 圧砕構造の緑色硬玉より丸玉を砥ぎ出しました。
光源の変化によって白や緑に姿を変える魅力的な翡翠です。







奴奈川緑色硬玉丸玉

緑一色で多くのご奉納実績を持つ緑色硬玉より丸玉を砥ぎ出しました。
非常に緻密な結晶の集合体で、透明度も併せ持ちます。







奴奈川黒色圧砕硬玉丸玉

 黒色で圧砕構造を持つ黒色硬玉より丸玉を砥ぎ出しました。
石墨の黒色が脈状に入り込み、玄人好みの硬玉でございます。







奴奈川薬石丸玉

 奴奈川濃茶色薬石(流紋岩質凝灰岩)丸玉を砥ぎ出しました。
この石は古来「薬石」とされ、古の奴奈川では神社のご神体とされた
事があるほど薬効があると言われています。







奴奈川瑪瑙丸玉

 
橙色に光を透過する瑪瑙より丸玉を砥ぎ出しました。
この瑪瑙は横に洞を持ち結晶が輝きます。



古式による沼名河之底奈流玉






二代目工房








弐代目 玉作 工人 拝


ご興味のある方はお気軽に連絡いただければ幸甚に存じます。


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