工房作品、六
このページでは玉ではない工房作品を展示してゆきます。
本来の玉材ではない材料を使って攻玉で培った磨製の技術を駆使、
そうして生まれた作品たちのページです。
ごゆっくりご覧ください。
一、「暗黒の磨製石斧」
ガラス質黒色安山岩、この石は信濃の地で太古から石器として利用
されてきました。この石で出来た石器は遠く我が上野国でも発見されています。
この石はその名通り破断面がガラスのように、貝殻状に割れて行きます。
ですが黒耀石よりはずっと粘りが強く、打撃分割、剥離による整形は
非常に難しく、打製技術を持たない玉作 工人は磨製の技術で「暗黒の磨製石斧」
の作成に取り組みました。黒耀石の勾玉同様、新しい技術の発見を求めて。
この原石は信濃の縄文人、シンクさんのご好意によりお分けいただいたものです。
完全手仕事で縄文の輝きを再現しました。この色合いをご覧ください。
時間はかかりましたが、その脂肪光沢からは恐ろしさすら感じます。
テラテラとしない光、その色合いは自然の凄みを感じさせます。
太陽光下
先端刃部
二、「暗黒の手刀」
暗黒の磨製石斧と同じ原石から、「魔」を除ける暗黒の手刀を砥ぎ出しました。
ひたすら砥石で磨き込み、魂を入れ込み形を生み出しました。
その姿からは自然の力、恐ろしさすら感じます。
上部が刃部、麻紐巻き仕上げ
切っ先形状
この二作品を通して、ガラス質黒色安山岩の磨製技術再現は完璧です。
磨きあがった刃(やいば)からは、自然の力、恐ろしさ、神々しさを感じます。
ご質問等は玉作 工人までmailお願いいたします。
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