奴奈川の底なる玉
奴奈川硬玉より砥ぎ出したる大巫女の玉。 神代の祈りを携え、大いなる霊力と共に憑代となりし玉。 太陽と月を陰陽に持ち、恐るべき「威」を持つ親子勾玉です。 半透明に透ける身は、時には白、時には緑、時には水の如し。 攻玉技法は初めての砥石形状を生み出し、非常に難儀しましたが、 密度の高い原石の組成も相まって、非常に高い艶肌が生まれました。 全国でも200例程度の出土例しかない、親子祭祀勾玉を研き出しました。 弥生〜古墳時代の神祭りに用いられた、神に仕えし巫女の玉。 親子の姿は綿々と続く、我々への命のつながりなのかもしれません。 持つ「威」は上代神祭りの大いなる巫女の魂なのです。 命名 神大日霊女貴尊 (かむおおひるめむちのみこと) [最大全長46.0ミリ、最大幅11.5ミリ、比重3.38] 玉作 工人 拝 天神乃御玉