工房作品 二〇二〇 



皇紀2680年、玉作 工人は継続して「技」の錬磨を地道に続け、
ついに穿孔径1ミリの長手穿孔に成功いたしました。

古の匠が行った1ミリ「穿孔の技」
2ミリ穿孔達成から8年、博物館で最初に手にしたあの時から研究を続け、
失われた技の復活に気が付けば36年の月日が流れておりました。


水晶(硬度7)に対する穿孔実例(管玉:直径6.5ミリ、長さ22ミリ))
「入孔径1ミリ、出孔径0.75ミリ、深さ20ミリの鋼鉄平錐打撃穿孔」
穿孔断面はⅤ字型になり壁面に回転線条痕が明瞭に残ります。


硬玉(硬度7)に対する穿孔実例「孔径1ミリ、深さ20ミリの鋼鉄平錐打撃穿孔」

失われし古の「技」はまだまだ多く、一つでも多く再現して
次の世代にそのまま引き継いでゆくこと、これこそが古より続く
我が国ものづくりの流儀、そして魂なのです。

「玉は魂の依代であり、持たれる方の「威」を守護する器」

あくまで自然体で、石の意志に決して逆らわず、砥石との調和を通す。
それが「弥栄の風」を運べることを信じ、いにしえの「技」を追い続けます。

大神神社、奴奈川神社、貫前神社の御札に護られながら
匠の手仕事のみで魂を入れ込まれた作品をどうぞご覧ください。



一、奴奈川硬玉丁子勾玉、出雲碧玉丁子勾玉、添威手玉

持ち主の方が自ら見つけられた奴奈川硬玉、ご縁で繋がった出雲碧玉から
古式勾玉と「威」を添わせる手玉を砥ぎ出しました。
非常に長い間、河床の中に眠っていたため、表は風化が進んでいましたが
打ち割ってみると中から見事な翠が現れました。

この玉には持ち主の方がつけられた銘があります。


「龍蛇大神」
(りゅうじゃのおおかみ)


古式奴奈川硬玉丁子勾玉

[全長36.5ミリ、最大幅13.5ミリ]







宮城県、H様所有

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古式出雲碧玉丁子勾玉

[全長40.0ミリ、最大幅14.0ミリ]
 





宮城県、H様所有

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古式奴奈川出雲添威手玉

[直径15.0ミリ~10.0ミリ玉 16珠組]







宮城県、H様所有

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 いただいたご評価とご感想
(掲載ご了解済です)


 玉そのものの力に加え、職人様の技術があってこその
威の発揚というのが凄く伝わってきています。

玉作さまの勾玉は大地からの力が凄く伝わってくるため、身につけていると、
簡単な天候や地震の予知のようなことができます。

ですので、古代の首長はその力によって神々と交信していた、というのがよくわかります。

少しずつ、長い眠りから目覚めた玉と心を通わせ、【受威】【発威】
と力を発揮できるよう、務めて参りたいと思います。
そしてその力は人のために使いたいと思います。

身につけての実感ですが、威厳はそのままで古強者感溢れていますが、
玉の緑が少しずつ柔らかくなり、全体に溶け込むような、
調和的な波動が出てきました本当に長老さまみたいな玉です。

大地の底から沸き上がる力に満ちた玉ですね。
発する力は強い光になり、威厳、惹きつける力、守る力と広がっていくイメージがあります。
それでいて静かな優しさもあるという。

ただ、あまりに威が強いので、疲れている時などは力負けしてしまいますね。
大物主大神様、大国主大神様の力強さ、
慈愛に優しい雨がもたらす目覚めの力をイメージしました。

玉達は相変わらず古老の威厳に溢れているものの、
最初に感じた近寄りがたさは日々薄れ、親和性が増してきています。

存在感だけでなく、胸に下げていると、実際直感力も上がりますので、
いつも相談役がいるようで、とても心強いです。

玉につきましては、まず大分柔らかくなった、あるいは打ち解けてきた印象があります。
そして、意外と色々な服に合ってくれます。

しかし、今のところ最大の能力は交信の力だと感じています。
身につけて眠ると、必ず寺社仏閣に通じる夢を見たり、
ちょっとした天候の変化などを知らせてくれます。
まだまだこの玉の力の全てを理解しているとはいえませんが、
少しずつ学んでいきたいと思います。

確かにこの玉は初めて出会った時は威圧感が凄くて、正直馴染めるかどうか不安でした。
でも、つきあってみると、頑固だけれど人情に厚い長老という感じに変わってきていて、
ある意味可愛らしさも感じています。
素敵な玉に仕上げていただき、ありがとうございました。

自分で拾ったということでそもそもご縁が強いということもあり、
石から働きかけてくる、自己主張する、とてもそんな力を感じます。
それでいて力はあるけれど、出過ぎない、思慮深さも感じます。
現役の村長ではないけれど、村一番の賢者みたいな印象です。


H様、ご自分の足で奴奈川を歩かれ、初めてにして見つけられた硬玉。
わたくしのところに来た時にはあまりの風化具合に一瞬たじろぎました。
しかし、水に濡れた途端、光を放ち、大きな力を宿すことが分かりました。

攻めている間中、感じていたのは「慈愛」の受威。
この石の秘めた力を原石の中から発現させることが出来、
H様のご感想からもその事が本当に良く伝わってまいりました。

大三輪の大神様、神奴奈川比売、出雲の神様にこの御神縁を感謝しております。

H様の「護り」として末永くよろしくお願い申し上げます。
奴奈川の玉匠として今後も精進いたします。
ありがとうございます。

「頑固一徹」
玉作 工人 拝







二、奴奈川貴流水紋青石獣形祭祀勾玉

「神武沼河男命」
(かむたけぬまかわおのみこと)
[全長60.0ミリ 最大幅13.6ミリ]
 

奴奈川の小さな清流から下賜された貴流水紋青玉。
海流の流紋を持ちそこに赤い生命を湛え生命の躍動を見せます。
この石は極めて貴産でその希少性は硬玉を遥かに上回ります。

この姿、肌、光彩、そして脈動。
現出には延べ五か月の時間がかかりましたが、
工程が進むにつれてその「威」が高まり、あふれる力強さは
玉作 工人の想像を遥かに超えて行きました。

この玉と「威」を交わし一体となれるには
相当の覚悟が必要であり、相互に統御の状態になった時、
恐るべき力を発揮するのだと感じます。






栃木県、M様所有

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いただいたご評価とご感想
(掲載ご了解済です)


「神武沼河男命」が届き、箱を開けた時に圧倒的な存在感と
固く閉ざされた扉を感じました。

一筋縄では行かないと言うことはすぐに分かりました。
手に持つと玉作さんの言う通り女性の手を思いうかべるような
すべすべした艶を感じました。

あまりにも艶があるので、軽く掌に乗せると溶けている
氷のように簡単にスルリと滑り落ちてしまいます。

これまでいくつかの奴奈川青石を玉作さんに譲っていただきましたが
、この「神武沼河男命」は本当に特別です。

玉作さんが玉にする青石は元々密度が高く質の高い青石を
使用しますが「神武沼河男命」に使用された原石は今までの
青石よりも密度が高いと言うのが分かります。

青石独特の流水紋は、数多くまるで海のうねりを連想させて
いくつも走る赤い筋は海底火山を連想させまさす。

その姿を見ながら思わず『まるで太古の地球みたいだ』と言ってしまいました。

これは他の奴奈川青石にも言える事ですが青石は時間と共に
変幻自在に色彩を変化させて行き深緑から緑、緑から青緑、そして青へと
光源によって色と艶が変わっていく様は『美しい』その一言につきます。

私は玉作さんの作った玉が届くと「威」合わせと言う事を行います。

私自身の魂の波長と玉の持つ波長、つまり「威」を合わせます。

私が持つ音と玉が持つ音を少しずつ合わせていき、
一つの音にすると言えば分かりやすいかもしれません。

殆んどの人は時間を掛けて無意識に行っているのですが
意図的に行う事によってより深く同調できるので、より強い守り玉となります。

まず、玉を掌に乗せるか額の上に置き目を閉じて心の雑念を取って行き
心を空(くう)にします。(空(から)ではなく空(くう)です。)
体に触れている玉にだけ意識を集中していきます。

すると2つの意識がぶつかり始めて、その時痛みが走る時もあります。

暫くそれを続けて行くと自分と玉の間にある空気の断層のような物が
柔らかい空気になり少しずつ混ざって行きます。

玉の周り、玉の表面、そして中へ中へと入って行き最後は完全に溶け合います。

終わった後に何となくですが玉の気持ちが分かるような気がしたら終了です。

玉の「威」が強すぎたり、悪い意味での訳ありの玉と「威」合わせをすると
心に痛みを残し、面倒な事になります。

また元の持ち主がいる場合や曰く付きの玉の場合、
恐ろしい事になるので止めておいた方がいいと思います。

玉匠であれば自分が制御可能かどうか分かるので聞いてみるのが一番だと思います。

「威」合わせが終わってもスッキリしない場合、時間を置き心が回復するのを待ち
後日、初めからやり直し受け入れてもらうまで繰り返します。

日本では昔から万物に魂は宿ると言いますが玉作さんの
「威」により磨かれた玉は必ず自身を守ってくれる玉となります。

今回、「神武沼河男命」と「威」合わせを行いましたが前に書いた通りに
圧倒的な存在感と固く閉ざされた扉を最初に感じました。

実は今回、「神武沼河男命」と「威」を合わせるのに3回トライを行いました。

これは私の中でも最多の回数になります。

しかし「威」が合わなかったのではなく「神武沼河男命」があえて高い位置で
私が来るのを待っていてくれただけであり、
2回目のトライ中に「神武沼河男命」の意図を感じることができました。

2回目トライの前に玉作さんと連絡を取り、
アドバイスをもらったおかげで「威」合わせが一気に進みました。

もしも玉作さんのアドバイスがなければ
今回のトライ回数は5回を越えていたと思います。

ここにお礼を書かせていただきます。

ありがとうございました。

3回目の「威」合わせが終わった時に「神武沼河男命」から
風が吹き抜けた感覚を感じ、身を委ねるとそこに
吹いていたのは古代からの風でした。

青々とした山、広大な海、山から海へ流れて行く川が見えました。

それは古代の奴奈川、越の国の大地そのものが
空の上から眺めるように広がっていました。

やがて意識は下へ下へと降りて行き、地面の中に入って行きました。

最後に見えたのは深紅の赤い炎。

深紅の炎…マグマ…龍脈・・・フォッサマグナ!!!
「神武沼河男命」を玉作さんに最初に紹介してもらい、
その姿を画像で拝見した時に圧倒的な存在感と共に
玉を包んでいる空気が異質で、玉本体の気配と全く異なる事に気づきました。

つまり「神武沼河男命」の出している「威」とは別に
玉の周りを別の「威」が取り巻いているのです。

このように異なる2つの「威」を持つ玉は出土品と言う形で博物館などに
『神器』として古代に使用されていた玉や、
大王や帝が持つような展示されている特別な玉以外、見たことはありません。

3回目のトライが終わり「威」合わせが終わった時、
色が濃すぎるが故に黒く見える「神武沼河男命」の風が
吹き抜けた後に玉を包んでいる眩しい白い風も吹き抜けて行きました。

それは沢山の人々の思い、願いが集まった物でした。

そしてその中心には核となる女性の慈愛を感じました。

本来、神器として作られた玉は神事で使われ初めて人々の思いを纏います。

神器として使われる時間が長いほど。

重要な神事に使われるほど。

神事に関わる者が身につけている玉ほど。

その「威」も増して行きます。

「神武沼河男命」は、
もしかしたら古代から現代に吹いてきた一陣の風なのかもしれません。

この「神武沼河男命」を私のもう一つの分身として共に歩いて行こうと思います。

玉作さん、こんな素晴らしい玉を譲っていただき、誠にありがとうございます。

縁に感謝です。
 
M様の分身として「威」合わせが完了し見事に
奴奈川青石と一体化されたこと本当に良かったと思います。

奴奈川青石の玉を持たれることは本当に覚悟が必要です。

M様がお感じの通り、この貴青石との出会いは古から既に
決められていた事なのだと思います。

石が持てる力を形や肌として発現し、玉となり魂の憑代として持たれる方を選ぶ。
この道理は太古から全く変わらないこの国の固有文化だと感じます。

大三輪の大神様、神奴奈川比売にこの御神縁を感謝しております。 

奴奈川の玉匠として今後も精進いたします。
ありがとうございます。

「頑固一徹」
玉作 工人 拝






 三、奴奈川青硬玉手纏

本作品は奴奈川の青海川支流にて下賜されし
非常に貴産な水色硬玉から生み出しました神の手纏。

原石から工程を経て足掛け二年の膨大な時間がかかりましたが、
その「威」は凄まじく広く大きく、その身は古式により磨き込み、
隠し筋砥による研磨により素晴らしい光彩を放ちます。

二つの親玉は魔除けの二丁三重線刻と神籬の上丸型管玉からなります。
棗は4世紀初頭の隅丸俵型十個で組み上げてあります。


この玉には持ち主の方がつけられた銘があります。

「天空広大」 

二丁三重線刻親玉 上丸型管玉 隅丸俵型棗玉 12個組]
 






東京都、T様所有

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四、奴奈川青石、青硬玉手纏

本作品は奴奈川姫川上流小滝川の支流にて下賜された
赤い鉄石英の流れを持つ流水紋青石を魔除けの親玉にし、
その脇の守りを線刻棗玉二珠で固めた、魔除けの手纏。

特に青石の五条線刻は古代の巫女の魔除けであり、赤い流水からは
大きな力を感じ取れ、正に「奴奈川の底なる玉」と感じます。
 

この玉には持ち主の方がつけられた銘があります。

「湧氣清明」
五条角線刻護り玉 隅丸俵型棗玉 11個組] 







東京都、T様所有

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いただいたご評価とご感想
(掲載ご了解済です)

ふたつをともに身につけますと、とても心が安らぎ、落ち着きます。
護られ、力づけられ、心が晴れやかになって、活力がみなぎる感じです。
やはり一対で持つべき手玉なのだと思いました。

そして、二つの手玉のつややかな光と感触。
この玉の肌の心地よさがきっと、やすらぎや安心につながっているのだと思います。
ことに、手のひらにのせて瞑想をしてみますと、
てのひらに円形に伝わる 玉のなめらかさと優しさに 心が澄み渡ります

また左右の手の指先で
「天空広大」と「湧氣清明」の線刻がある玉に触れますと、
そのおおらかさに、たいそう安らぎます。

線刻部分に守護の力を感じ、
その玉の裏側のなめらかな感触に安息と癒やしの力を感じるのです。

とりわけ「湧氣清明」の線刻がある青石と、両脇にある青硬玉の線刻玉。

天地を感じさせる二つの色の線刻玉には
とても力強い破邪と守護の力が宿っている気がします。

さらにはこの二つの手玉の磨きぬかれた玉の輝きのうつくしいこと!
おおらかでまろみを帯びた
一粒ひとつぶの玉の形のうるわしさにも心惹かれます。

原石から このように貴い色と光、麗しい形を引き出された
玉作さまの手仕事の技に感じ入ります。そして心が希望に満たされたます。

一心に、ひとすじに技を磨き続けると
人の手とは、これほどまでに神々しく
光に満ちたものをつくりあげることができるのですね。

「天空広大」と「湧氣清明」。
天空、祓いの力を持つ清麗な水、
喜びに満ちた地、その地に満ちる生命の氣と力。

天、地、人のうつくしいものを結晶に現したような手玉です。

この玉ともにこれからの時を過ごせることが、とても光栄でうれしいです。

ありがとうございます。

この神の手纏は左右で一組であり「威」の共鳴により一体となります。

この手纏はさる式内大社にて表に出ること無く実際の夜の神事に使われる
神手纏の正式な「写し」であり、原石、攻玉工程、穿孔、磨き込み、
肌目の仕上げ姿に至るまで完全に同一なのでございます。

故に持っている「威」は大神様に仕える方のみが制御出来る
恐るべき「威」の力を既に宿しているのです。

古の大王、巫女は秘儀を行う際、片手に二組、両手で四組の手纏を用い、
神の御心を手纏を神籬としてその声を聴いたのだそうです。

その大きな「威」を用いて大きな力とされるには玉たちと一体になり
本来の奴奈川玉、大神様の「神籬」としての役目を果たしていただき
広くあまねく現世に「発威」をお広めいただければ望外の喜びに存じます。

大三輪の大神様、神奴奈川比売にこの御神縁を感謝しております。 

奴奈川の玉匠として今後も精進いたします。
ありがとうございます。

「頑固一徹」
玉作 工人 拝
 






五、奴奈川青硬玉勾玉、大倭水晶管玉、
大倭瑪瑙丸玉、古式瑠璃小玉組

「山乃神美須麻流
 

雷津保呂尓坐大山祇大神」
(いかつほろにいますおおやまつみおおかみ)

[青硬玉勾玉三個、管玉四個、瑪瑙丸玉八個、瑠璃小玉組 御頸珠全長59.5センチ]


高志山添の浜より下賜されし青硬玉から「高志之波乃綾」。

大倭水晶から直径6.5ミリの
「玖沙訶乃氷霧」。

大倭茶系瑪瑙を3日かけ工房で熱処理し赤が映えた丸玉。

古の瑠璃技法で小玉を整形、正絹の糸を紫に染め、古式に倣って
「威」込めを行いながら締め上げ、組み上げました。








 





群馬県、S様所有

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六、奴奈川硬玉勾玉 

「大和川之梓人」

奴奈川その名も「大和川」深山から沢をくだり磨き込まれた硬玉。
高い透明度、流れる結晶流、光によってその肌は姿を変えます。
天然砥石と桐板砥から生まれる肌目をご覧ください。


  

  

     




七、奴奈川硬玉牙型垂玉 

「越乃龍牙」

奴奈川根知上流、その名も「越」の地を流れる清流。
ここより出でたる龍紋原石より縄文の牙を砥ぎ出しました。
複雑に絡み合い硬度の異なる様々な石脈により独特の
雰囲気と光を持っています。
















八、奴奈川硬玉勾玉

「愛」

奴奈川の透明度の高い硬玉から勾玉を砥ぎ出しました。

この硬玉勾玉は我国最古の神社にご奉納した「奴奈宜波玉美須麻流」の親玉、
「神祖天香山尊」と同じ岩塊から生まれた勾玉で
極めて高い「威」を持ちます。

姿は縄文後期から弥生初期に完成された初期奴奈川形状、緻密な結晶組成により
砂と麻布による古式砥ぎ込みによって絹目の非常に高い反射と光彩が現れます。

深山の工房にて石の声を聴きこの姿が現れました。
持たれる方の「威」によって全てが変わる。
この流れは古から何ら変わらないことを実感いたしました。

東京都、U様所有













九、科野黒曜石勾玉

「洲羽乃星雲」

[全長41.0ミリ 最大幅7.0ミリ]

信州和田峠産の天然ガラス「黒曜石」から星雲を伴った勾玉を砥ぎ出しました。

旧石器時代、縄文時代、弥生時代と主に「鏃」に使われた石で、
その打撃破砕面に現れる貝殻状破断面の鋭さは鋼を凌駕します。
この打製石器原石を用い、古式に則り勾玉と砥ぎ出しました。

硬さ、鋭さは極めて高いのですが、ガラス故その脆さは凄まじく
攻玉には非常に高い練度を必要とします。

時間は掛かりましたが、天然ガラスに含まれる劈開、
他鉱物、そして岩石が溶けて流れ、固まる際に現れる
ガラス流紋が星雲の如き姿を浮かび上がらせました。

遠く古の狩人の「威」を持つ荒々しい玉でございます。


















十、奴奈川硬玉縄文大珠 

「深山乃狩人」


 [全長41.0ミリ 最大幅5.0ミリ]

深山の河床を踊る透明度の高い硬玉から縄文の大珠を砥ぎ出しました。
極めて緻密な組織が生み出す絹目光沢、複雑に絡む結晶組成により
光源によって色合いを変化させます。

穿孔は縄文時代同様煤竹による片側穿孔にて魂を入れ込みました。
山裾に響く縄文人の息吹を抱いた太古の「威」を持つ大珠です。





















ご興味のある方はお気軽に連絡ください。


E-mail 玉作工人